【シリコンバレー=白石武志】米アップルが4日、2017年11月以来、約2年ぶりに社債を発行したことが明らかになった。米メディアの報道によると、調達規模は70億ドル(約7400億円)に達する。前日3日には米ウォルト・ディズニーも70億ドル規模の社債を発行しており、歴史的な低金利を生かした米企業の資金調達が活発になっている。

アップルが同日開示した目論見書によると、調達した資金は自社株買いや配当、運転資金などに充てるとしている。発行条件などの詳細は開示していないが、満期の異なる5種類の社債を発行したとみられる。

トランプ米政権の税制改革によって海外からの資金を還流させた結果、アップルの手元の現金および有価証券は6月末時点で2000億ドルを超える。アップルは株主還元策として自社株買いを強化しており、4月には総額750億ドルの自社株買い枠を追加している。
2019/9/5 12:02
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49434420V00C19A9EAF000/