ツルハホールディングス(HD)が17日発表した2019年5月期連結決算は、売上高が前の期比16%増の7824億円だった。7791億円(2月期決算)のウエルシアHDを上回り、2年ぶりにドラッグストアの首位が交代した。中部圏を地盤とする同業のビー・アンド・ディーHD(愛知県春日井市)などを傘下に収めて店舗網を広げた効果が出た。

17年2月期にマツモトキヨシHDを抜いて首位に立ったウエルシアも19年2月期は増収だったが、ツルハが上回った。ドラッグストア業界では、マツキヨHDとスギHDが同業7位のココカラファインとの経営統合や資本業務提携をそれぞれ模索している。業界再編の行方が首位争いに影響する展開となりそうだ。

ツルハの19年5月期の純利益は微増の248億円。18年9月の北海道胆振東部地震で食品を大量に廃棄するなど、15億円を特別損失に計上した。営業利益は418億円(4%増)と増収増益だった。20年5月期の売上高は前期比5%増の8200億円、純利益は5%増の261億円を見込む。ウエルシアは20年2月期には売上高8500億円を見込んでいる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46200820X10C19A6916M00/