日清食品ホールディングス(2897)は9日、2020年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比34%増の260億円になりそうだと発表した。国内で6月からカップめんなどの値上げを実施し、利益向上につなげる。米国でも次第に値上げを進めていく方針だ。

売上高にあたる売上収益は3%増の4650億円、営業利益は28%増の370億円を見込む。

併せて発表した2019年3月期の連結決算は、売上収益が前の期比2%増の4509億円だった。主力のカップめんや袋めんの販売が伸びた。原材料価格の高騰や新工場の稼働に伴う費用などで純利益は34%減の193億円だった。

最近の業績を踏まえ、中期経営計画の最終年度となる21年3月期の業績目標を下方修正した。売上収益はこれまでの5500億円から4800億円に、純利益は330億円から300億円に引き下げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/5/9 13:58
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL09HNV_Z00C19A5000000/