2019年11月5日
株式こうみる:米中対立の悪化回避に期待感、一段高も=三井住友トラストAM 上野氏
日経平均株価の大幅高は、米中通商協議で「第1段階」の合意が近いという見方が強まったことが大きい。部分的にせよ合意することができれば、一方的な関係悪化に歯止めがかかる
という期待が持てる。これまで互いにかけた報復関税を元に戻すのは簡単ではなさそうだが、米国が12月15日に発動する計画の対中追加関税を取り下げれば、
さらに投資家心理は好転するだろう。
日経平均の2万3000円はもともと節目と意識されていた水準。それをあっさり超えてきて、先物を売ってヘッジをかけていた人に買い戻しの動きが出ているようだ。
外国人投資家はまだ前向きに買ってきていないが、米中問題がこれ以上悪化しないということになれば、日本株に資金が戻ってきて一段高となる可能性もある。