スズキの新車出荷前に実施する完成検査での不正を受け、国土交通省は19日、道路運送車両法に基づき同社本社の立ち入り検査に入った。12日に同社から提出を受けた調査報告書の事実関係を確認する。同社は無資格者による検査が判明した後、隠蔽が行われていたことも明らかになっており、同省は厳しく調べるとともに、行政処分も検討する。

19日午前9時半ごろ、国交省の係官らが本社に立ち入った。同省は16日から同社の4工場でも検査を実施している。同社の規範意識の低さとずさんな管理体制を問題視しており、立ち入り検査で改善が施されているか調べる。

同社は2018年8月に無効なデータを有効とするなどの逸脱があったと公表した。当初は燃費や排ガスの測定データの書き換えは否定したが、9月の再調査で不正が判明した。

不正を受け、弁護士らに依頼した外部調査報告書を今月12日に国交省に提出。新たにブレーキ検査などの不正が見つかったほか、1980年代から無資格者の検査が続いていたことが分かった。

一連の問題を受け、スズキは18日に約202万台のリコール(回収・無償修理)を同省に届け出た。検査の正当性が疑われるため、まだ初回車検を迎えていない車両を対象にリコールで安全性を確認する。

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2019/4/19 10:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43934080Z10C19A4CC0000/