NTTは27日、電力関連事業を強化するために、電力事業を推進する新会社を2019年度上期に設立すると発表した。太陽光発電などの再生可能エネルギーや蓄電池を使った電力供給を組み合わせ、外部へ電力販売する。現在グループ全体で3000億円程度の電力関連事業の売り上げを25年度に6000億円と倍増させることを目指す。

新会社は、再生可能エネルギーを使った発電事業や、蓄電池を活用して効率的に電力を供給する事業などを手がける。太陽光発電など再生可能エネルギーの受け皿に適した直流網を活用し、外部企業や電力会社に電力提供していくビジネスを目指す。

NTT系の新電力会社のエネット(東京・港)や、NTT西日本子会社のNTTスマイルエナジー(大阪市)、東京電力ホールディングスとNTTが共同出資するTNクロス(東京・千代田)など、NTTグループ傘下の電力関連会社と連携し、サービス開発の強化を図る。

今後、これらの電力関連会社を新会社傘下に再編していくことを含めて検討する。
2019/3/27 12:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42966430X20C19A3000000/