[GARA-BOKKA(エチオピア)/ワシントン 11日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は11日、米ボーイング(BA.N)の主力小型機「737MAX8」の墜落事故を受け、航空各社に対して同機の運航は引き続き安全であるとの通達を出した。

FAAは、墜落事故に関するデータを収集しており、国際民間航空当局と連絡を取っていると説明。安全性に関わる問題が確認されれば、直ちに行動を取るとした。

中国とインドネシアの航空当局は11日、737MAX8の運航停止を指示した。中国民用航空局(CAAC)は11日、国内航空会社に対し、同型機の商業運航を停止するよう命じたと発表した。

737MAX8を巡っては、エチオピア航空が運航する同型機が10日、アディスアベバ空港を離陸した直後に墜落し、搭乗していた157人が死亡。昨年10月のインドネシアのライオン航空旅客機に続いて大規模な事故を起こした。

737MAX8を最も多く運航する米サウスウエスト航空(LUV.N)は、ボーイングの全ての航空機の安全性を引き続き確信していると発表した。

ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は社員向けのメールで、737MAXの安全性への自信を改めて表明した。ロイターがメール内容を確認した。

マレンバーグ氏は「われわれは安全性を確信し、同機の設計や製造に携わる人々も信頼している。認証を経て就航してからMAXファミリーは何十万回もの飛行を無事に終えている」と強調した。

ボーイングの株価は11日、一時13.5%下落した。その後やや持ち直し、5.3%安で終了した。

ボーイングの737MAX8は2017年に運航を開始。今年1月末時点の引き渡し数は350機、受注残は4661機。
https://jp.reuters.com/article/ethiopia-airplane-usa-idJPKBN1QS2M0?il=0