閲覧履歴やクッキーなどを残さずにWEBサイトを見られるChromeのシークレットモードですが、実はシークレットモードが使われているかどうかをWebサイト側が判断できるという事実は、あまり知られていないかもしれません。

基本的には、サイト側に対しては知られて困るようなことはあまりないとは思いますが、サイト側はそうではありません。既に一部のウェブサイト、例えばMIT Technology Reviewでは、シークレットモードでの閲覧を制限するようになっています。
https://www.technologyreview.com/
これは、同誌が「月3本までは無料で記事を読めますが、それ以上は有料サブスクリプションへの加入が必要」というシステムのため。シークレットモードを使われるとクッキーなどで追跡ができなくなるため、月3本というカウントが正しく行えないことから、閲覧制限を付けている......というわけです。
なお同サイトは、無料会員としてログインすれば、シークレットモードでも月3本までの無料購読が可能です。

ただしこうした、Webサイト側(開発者側)からユーザーがシークレットモードを使っているかどうかを判断できるのは、Googleの意図するところではないようです。

>>2 へ続く

2月19日20時
Engadget 日本版
https://japanese.engadget.com/2019/02/19/chrome-web/