韓国の公正取引委員会は、日産自動車とトヨタ自動車の広告の燃費や安全性の表示について表示広告法違反があったとして、それぞれの現地法人などに、日本円にして最大でおよそ8700万円の課徴金を課したと発表しました。

韓国の公正取引委員会は16日、日産が韓国で販売していた「インフィニティQ50」の広告で、燃費について1リットル当たり15.1キロとしていましたが、実際には14.6キロだったと発表しました。

また、「キャシュカイ」という車種の広告でも、排気ガスに関して表示広告法違反があったとして、日産と韓国の現地法人に合わせて9億ウォン(日本円でおよそ8700万円)の課徴金を課すとともに、検察に告発すると明らかにしました。

韓国の公正取引委員会はこれに先立ち、15日にもトヨタ自動車の「RAV4」の広告で、安全性に関して表示広告法違反があったとして、現地法人に対して8億1700万ウォン(日本円でおよそ7900万円)の課徴金を課したと発表していました。

公正取引委員会は、日本の自動車メーカーに相次いで課徴金を課したことについて、地元メディアの取材に対し、「関連性はない」と説明し、偶然、タイミングが重なっただけだとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190116/k10011780261000.html