[北京 10日 ロイター] - 中国国家統計局が10日発表した12月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.9%上昇と前月の2.7%上昇から大幅に鈍化し、2016年9月以来の低い伸びにとどまった。当局が景気支援策を強化したにもかかわらず、需要が伸び悩んだ。

米国との貿易戦争に直面する中国経済への懸念が内需鈍化で一段と高まっている。

PPIはロイターがまとめたアナリスト35人の予想のレンジ下限を下回った。予想中央値は1.6%上昇。

前月比では1%低下と11月の0.2%低下よりも大幅な落ち込みとなった。

ANZリサーチの中国担当シニアエコノミスト、ベティー・ウォン氏は、PPIについて「中国経済の健全性を測る先行指標として常に捉えてきた。前月比が2カ月連続でマイナスとなったのは注意に値するサインだ」と指摘。

「このトレンドが持続した場合、今年に前年比でマイナスに落ち込む可能性もあり、政策金利の引き下げといった、より積極的な刺激策が実施される可能性が出てくるかもしれない」との見方を示した。

PPIの内訳をみると、12月は原材料セクターで物価が前年比0.8%上昇と、伸び率は前月の4.6%から大幅に鈍化した。生産資材や加工セクターでも、物価上昇率が前月から鈍化した。

同時に発表された12月の消費者物価指数(CPI)は前年比1.9%上昇。市場予想(2.1%上昇)を下回る伸びにとどまった。11月は2.2%上昇していた。

12月のCPIは前月比では変わらずだった。

食品価格は前年比2.5%上昇で、11月と同じ伸びだった。非食品価格は1.7%上昇し、前月の2.1%上昇から伸びが鈍化した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは1.8%上昇し、11月の伸びと一致した。

2019年1月10日 / 11:03
ロイター
https://jp.reuters.com/article/china-ppi-dec-idJPKCN1P405S