平成最後となる大手デパートの初売りは、5社のうち2社が去年の売り上げを上回った一方、3社が横ばいか去年より減少し、明暗が分かれた形になりました。

大手デパート5社の発表によりますと、3日までの初売りの売り上げは「三越伊勢丹ホールディングス」と「そごう・西武」が、去年の同じ時期を上回りました。

これは、初売りに合わせた福袋を含めてコートなどの冬物の衣料品や、外国人旅行客によるいわゆるインバウンド消費でバッグや化粧品が好調だったことなどが主な要因です。

一方、「高島屋」と「J.フロント リテイリング」は、比較的暖かい日が多かったことで冬物が振るわなかったことや、海外旅行者の増加などの影響で客足が伸び悩み、去年より売り上げが減少したとしています。

また、「エイチ・ツー・オー リテイリング」は横ばいだったということで、大手5社で明暗が分かれる形となりました。

ことしの見通しについて、三越伊勢丹ホールディングスの担当者は「消費の基調は悪くないが、日経平均株価が2万円を下回ると消費マインドは冷えやすい傾向にあるので、推移を注目している。また、アメリカと中国の貿易摩擦など、不透明な要素が多い年になりそうだ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190104/k10011767871000.html