ドローンのように空を移動する「空飛ぶクルマ」について、政府は5年後の2023年の実用化を目指して、来年から国内での試験飛行を始めるなどとした計画を取りまとめました。

「空飛ぶクルマ」は、主にドローンの技術を応用し、電動で飛行と離着陸ができる機体のことで、交通渋滞の解消や物流サービスの効率化などにつながるとして世界で開発が進められています。

その実現に向け、経済産業省と国土交通省は20日、開発企業などが参加する協議会の会合を開き、今後の計画のロードマップを取りまとめました。

それによりますと、希望する民間の事業者に試験飛行を来年から許可し、国としても安全性の基準など必要な制度を整えていくということです。

そして5年後の2023年には、まず物を運ぶ手段として実用化することを目指します。

その後、2020年代の後半にかけて人の移動手段としての空飛ぶクルマを実現し、地方から都市部へと利用できる範囲を拡大していく計画です。

世耕経済産業大臣は「決して絵に描いた餅に終わらせることなく、制度の整備や技術開発など、さまざまな課題を乗り越えていくため、全力で取り組んでいきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181220/k10011754581000.html