日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が21日発表した10月の全国食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同月比0.3%増と前年実績を5カ月連続で上回った。全店の売上高は1.4%増の8893億円だった。夏場の天候不順や北海道胆振東部地震の影響で野菜の相場上昇が続き、全体の売上高を押し上げた。

構成比率の高い青果・水産・畜産の生鮮3部門は既存店が2.1%増となった。青果は8.0%増だった。根菜などの野菜が高かったほか、りんごやぶどうなどの旬の果物も高値で推移した。畜産は気温が高かったことから鍋物向けの肉類の需要が低迷し3.4%減だった。

総菜は週末の天候に恵まれ、行楽向けにおにぎりなどの米飯類が好調で2.9%増だった。一般食品は気温が高めでシチューや鍋物向けの調味料が振るわず1.4%減だった。

地域別の既存店売上高は6地域中、関東地方と中部地方、近畿地方、九州・沖縄地方が前年を上回った。中国・四国地方は横ばい、北海道・東北地方は下回った。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/11/21 13:58
日本経済新聞
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