画質・音質や同時視聴可能な画面の数によって複数のプランを用意しているNetflixが、さらなる市場開拓を目指し、もっと低価格のプランを検討し、実際に一部地域で試験していることが明らかになりました。

日本の場合、Netflixは月額800円のベーシック、月額1200円のスタンダード、月額1800円のプレミアム、月額2100円のウルトラという4つのプランを用意しています(価格はいずれも税抜)。いずれのプランでも、Netflixで見られる作品についての制限はありませんが、画質・音質・同時再生可能な画面数で差がつけられています。

低価格プランはさらに機能を絞り、PCなどでは視聴できないモバイル端末専用のプランになるようです。リード・ヘイスティングスCEOはBloombergの取材に対して、低価格プランを試してみたいと語っています。

Tech Crunchによればマレーシアで試験が始まっているとのこと。マレーシアでは日本とはちょっと料金体系が異なり、月額33リンギット(約900円)のベーシック、月額42リンギット(約1150円)のスタンダード、月額51リンギット(約1400円)のプレミアムの3つが用意されているのですが、試験中の「モバイル」は月額17リンギット(約460円)。ベーシックのほぼ半額という設定です。

この低価格プランの背景にはHotstarやiflixなどのライバルの存在が挙げられます。こうした競合他社は、アジアでは月額500円を切るような価格設定になっているのだそうです。

日本でも「月額500円前後でHD画質よりは低画質なモバイル専用プラン」が登場すれば、喜ぶ人は多そうですが、やってくる可能性はあるのでしょうか……。
2018年11月15日 10時40分
https://gigazine.net/news/20181115-netflix-lower-price-plan/