仮想通貨交換会社のコインチェック(東京・渋谷)は30日、同日から新規口座開設や一部の仮想通貨の入金・購入を再開したと発表した。1月に約580億円分の仮想通貨が不正に流出したことを受け、同社はマネックスグループの傘下で、経営管理やセキュリティー体制の再構築を進めてきた。一定の体制見直しにめどがついたと判断し、顧客向けのサービスを一部再開する。

今回、再開するのは新規口座の開設のほか、ビットコインなど4通貨の仮想通貨の入金と、ビットコインキャッシュなど3通貨の購入。出金と売却についてはすでに再開している。コインチェックの保有口座数は170万にのぼり、仮想通貨交換業界ではビットフライヤー(東京・港)に次いで2番手とされる。今回の発表を受け、マネックスG株は30日の東京市場で一時、前日比20%高の480円と制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37105570Q8A031C1000000/