ソフトバンクと中国の配車サービス大手「滴滴出行(ディディチューシン)」が折半出資する合弁会社「DiDiモビリティジャパン」(東京都港区)は27日午前、大阪市内で会見し、全国に先駆け、大阪府内でタクシー配車サービスを開始したと発表した。中国を中心に世界で約5億5千万人が利用する滴滴のノウハウを、まずは訪日外国人が多い大阪で生かす。

 タクシー大手の第一交通産業など12社にシステムを提供。対応車両は計約千台。客はスマートフォンのアプリから目的地などを入力し、近くを走る各社のタクシーを呼ぶ。

 当面は訪日中国人を主なターゲットとするが、日本人向けアプリ配信も開始しており、新たな顧客開拓も進める。ソフトバンクの宮内謙社長は会見で「大阪でサービスをスタートできた。とてもうれしく思う」と話した。

 訪日客の多い大阪は無許可でタクシー営業する白タク行為が問題となっているが、DiDi側は新サービスが状況の改善につながると見通している。今後、京都や東京、福岡などでも展開する計画。
2018.9.27 12:46
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180927/bsj1809271246002-n1.htm