シャープは20日、有害物質や臭いを除去する独自技術「プラズマクラスター」に、ペットの皮膚病の原因となる細菌やカビを抑制する効果があることを実証したと発表した。将来的には力を入れているペット向け事業で、家電製品のほか、医療機関などBtoBへの導入をめざす。

 農学博士で東京農工大学名誉教授の岩崎利郎氏の監修で、実証実験をした。効果が認められたのは犬の細菌性膿皮症や外耳炎の原因菌など、細菌3種類とカビ2種類。円筒形の容器に、細菌やカビが入った容器を入れ、筒の上部からプラズマクラスターイオンを発生させると、99%以上の抑制効果を発揮した。

 同社はインターネットを活用した猫用のトイレを発売するなど、ペット向けのビジネスに注力している。今後は製品や動物を用いた実験を実施する計画で、製品開発やペット向けの新規事業への活用を急ぐ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35586400Q8A920C1LKA000/