2018年9月12日 17時50分 NHK NEWS WEB
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ロシアのプーチン大統領は、アメリカのトランプ政権が進める保護主義的な政策を念頭に「保護主義はアジア太平洋地域の経済にとっては深刻な挑戦だ」と述べ、反対する姿勢を強調しました。

プーチン大統領は12日、ロシア極東のウラジオストクで開かれている国際会議「東方経済フォーラム」の全体会合に、安倍総理大臣や中国の習近平国家主席とともに出席し、演説しました。

この中でプーチン大統領は、アメリカのトランプ政権が進める保護主義的な政策を念頭に「こんにちのグローバル経済は、新しい形の保護主義や一層露骨な障壁に直面している」と述べました。

そのうえで「こうした状況はグローバル経済、特にダイナミックに発展するアジア太平洋地域の経済にとっては深刻な挑戦だ」と述べ、保護主義に反対する姿勢を強調しました。

さらに、プーチン大統領は「アジア太平洋地域では、自由経済の精神が守られるべきだ。経済が拡大し、制裁や政治的な偏見のない地域であるべきだ」と述べました。

また、プーチン大統領は朝鮮半島情勢について「ロシアと韓国、それに北朝鮮の3か国で、エネルギーやほかの分野のインフラを建設する計画を再開したい。こうした計画を進めるためにも、まずは朝鮮半島情勢の正常化が必要だ」と述べました。