起業が盛んなことから、「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる南部・深センで、日本の中小企業が資金調達や提携先を探そうと独自の技術を紹介するイベントが開かれました。

このイベントはJETRO=日本貿易振興機構と南部・深センの地元政府などが10日開き、AI=人工知能や製造業の分野から日本の中小企業12社が参加しました。

会場には現地の投資家や企業などからおよそ350人が集まり、日本企業の担当者は資金調達や提携先を探そうと独自の技術を熱心に紹介していました。

このうち、東京の中小企業は片目でまばたきすると眼鏡につけた小型カメラで写真を撮影できる技術を発表したほか、埼玉県の企業は、特殊なコップを回すことで中の水の温度を調整できる商品を紹介していました。

埼玉県の企業の國井政博さんは「現地の企業の若さと情熱を感じたので、彼らと手を組んで大きなビジネスを手がけたい」と話していました。

深センはITやハイテク産業が発展し、起業が盛んなことから「中国のシリコンバレー」とも呼ばれていて、日本から相次いで視察団が訪れています。

中国でベンチャー企業を支援する呂山さんは「日本の企業は準備に長い時間をかけてチャンスを逃してしまいがちなので、早く決断したほうがいい」と話していました。

深センの「セン」は、土へんに川
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180911/k10011623291000.html