三菱UFJフィナンシャル・グループは、10億人を超える利用者がいる中国有数のSNSサービスと連携し、スマートフォンのアプリに専用の機能を設けて日本の観光情報を利用者どうしがやり取りできる新たな取り組みを始める方針を固めました。

関係者によりますと、三菱UFJは、デジタル戦略を担う子会社を通じて、月内にも中国のIT大手「テンセント」が手がけるSNS「ウィーチャット」向けに新たなサービスを始めます。

具体的には、スマートフォンのアプリ上に日本の観光情報を利用者どうしがやり取りできる専用の機能を持たせ、国内の企業なども観光地を紹介する動画などを投稿できるようにします。

口コミの広がりを通じて中国からの観光客に幅広い地域を訪れてもらう狙いで、投稿されたデータを分析して国内の観光地の企業などに有料で提供することも検討していく考えです。

「ウィーチャット」は10億人以上の利用者をもつ中国有数のSNSで、スマートフォンのアプリを使った決済サービスでも急速に利用を伸ばすなど影響力が大きいだけに、今回の取り組みが観光客の増加などにどこまでつながるか、注目されそうです。
2018年7月11日 4時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180711/k10011527461000.html