山口フィナンシャルグループ(FG)は、大雨の被害を受けた個人や中小企業の災害復旧支援へ向けた対応を始めた。傘下の山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行では復旧に必要な資金を融資するほか、通帳や証書、届け出印をなくした被災者には本人確認を行った上で預金の払い戻しに応じる。

もみじ銀安芸津出張所(広島県東広島市)は移動店舗車を近隣に配置し、窓口やATM業務を行っている。

中小企業へは「災害復旧特別融資」を取り扱う。被害に伴う事業の復旧・再建に必要な資金を支援。融資期間は7年以内で、限度額は5000万円以内。個人向けには住宅リフォームや家財・車両購入資金として使える災害復旧ローンを取り扱う。取扱期間は9日から9月28日まで。山口銀、もみじ銀、北九州銀の全店で取り扱う。

通帳や印鑑をなくした被災者についても、運転免許証などの本人が確認ができれば預金の支払いに適宜応じる。定期預金などの期限前払い出しについても事情により相談に応じるとしている。

2018/7/9 9:30 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32750370Z00C18A7MM0000/