楽天は8日、位置情報技術を開発するスタートアップの米カーブサイドを買収したと発表した。買収額は非公表。カーブサイドの技術を小売店などが導入すると、顧客の来店時間などがわかるため適切なタイミングで商品を提供できる。楽天は買収をテコに米国事業のサービス強化につなげる。

カーブサイドは2013年に設立し、従業員は約50人。同社のサービスは薬局チェーン大手のCVSなどで採用されている。例えば、宅配ピザ会社が同社の技術を採用した場合、専用アプリから顧客の来店時間を把握して作りたての商品を販売できるという。

米国ではインターネット通販に加え、店舗で効率的に商品を受け取れるサービスの選択肢が増えている。楽天は得意とするネット通販に加え、実際の店舗での受け渡し技術に強いスタートアップを買収することでサービスの質を高める狙い。
2018/6/8 10:51
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31530420Y8A600C1000000/