28日のイタリア金融市場では株と国債が一時の上げを失い、下落に転じた。
ポピュリスト政党は連立政権樹立に失敗し、
マッタレッラ大統領はエコノミストのカルロ・コッタレッリ氏に組閣を要請した。

  ポピュリスト政党が推すユーロ懐疑派のパオロ・サボナ氏の財務相指名を大統領が拒んだことを好感し、
28日朝方にはイタリア資産が買われていた。
反エスタブリッシュ(既成勢力)政党「五つ星」運動は大統領を弾劾する提案を検討していると表明。
反移民の「同盟」のサルビーニ書記長は欧州連合(EU)規則が変更されないなら
イタリアがEUにとどまる合理性はないと発言。対決姿勢を強めている。

  イタリア2年債利回りは一時、前週末の倍の0.97%まで上昇。4年ぶり高水準となった。
ローマ時間午後0時52分現在は0.81%。
10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.20%。
FTSE・MIB指数は2.1%安。

Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-28/P9FGQG6JTSE801