Appleの開発者向けカンファレンス「WWDC 2018」が2018年6月4日〜8日にかけてカリフォルニア州サンノゼで開催されます。今回もどのような内容が発表されるのか注目が集まる中、Apple製品のニュースを扱うAppleInsiderはこのイベントで新しく発表されるとみられる新型iMacに期待したいポイントをまとめています。

Wish list: Nine features we want to see in an iMac refresh at WWDC 2018
https://appleinsider.com/articles/18/05/22/wish-list-nine-features-we-want-to-see-in-an-imac-refresh-at-wwdc-2018

◆1:Intel Core i7 8700K「Coffee Lake」プロセッサを搭載
仮にIntel Core i7が採用されることになると、iMacのスタンダードモデルにも初めて6コア/12スレッドのプロセッサが搭載されることになります。これにより、プロセッサのパフォーマンスが30%以上向上し、その性能はiMac Proに匹敵するレベルに近づきます。過去に行われたAppleInsiderの比較では、8コアプロセッサ搭載のiMac Proと4コアプロセッサ搭載のi7-6700Kモデルは、RAW動画編集時に大きなパフォーマンスの差が生じていたとのこと。理論的には、Intel Core i7 8700Kを搭載することで低圧縮動画ファイルの編集や画像編集の高速化が期待できます。

とはいえ、この変更は実現されない可能性があるとも。iMacの性能を向上させすぎることでiMac Proとの性能差が縮まってしまい、高価格に見合うだけのiMac Proの商品価値が確保できなくなる可能性がある、というのがその理由です。

◆2:AMD Ryzen 7プロセッサの採用
ハイテク志向の強いApple支持者の中には、AMDが発表したRyzen 7プロセッサを導入することで8コアプロセッサの搭載を期待する声も存在します。Ryzen 7は同価格帯のIntel製プロセッサよりもコア数が多いだけでなく、ベンチマーク比較でもIntelプロセッサをしのぐ結果を残すなどコストパフォーマンスの高さが評価されています。AppleはすでにAMD製GPUを採用していることからも、AMD製プロセッサを搭載することは理にかなっているとAppleInsiderは論じています。

すでに、Macを改造する「hackintosh」コミュニティではRyzenプロセッサを搭載するマシンが存在していることから、アーキテクチャに関する制限はないはず。とはいえ、仮にこれが実現されるとまたもやiMacがiMac Proのパフォーマンスに近づきすぎてしまう可能性が生じるので、可能性は高くないとAppleInsiderはみています。

◆3:デュアルCPUクーラー
一体型構造を持つiMacの弱点の一つが「冷却性の悪さ」で、動画のレンダリングなど重い処理を実行させた時にはプロセッサの過熱を防止するためにクロックサイクルを下げるスロットリングが行われることも少なくありません。AppleInsiderはiMacの2018年モデルでデュアルCPUクーラーが復活することを期待しつつ、より消費電力の少ないIntel Core i7 8700KプロセッサやAMD Ryzen 7の採用を併せて望んでいます。

◆4:Face IDの搭載
iPhone Xの顔認証システム「Face ID」に慣れてしまうと、パスワード入力はおろか指紋認証で端末をアンロックすることすらも面倒くさく感じられてしまうもの。iMacにも同じ機能が搭載されることが期待されています。

◆5:27インチiMacで唯一残されている「メモリソケットのカバー」は廃止されるべきではない
iMacのメモリ(RAM)を自分で増設する際に、メモリソケットに容易にアクセスできるようになっているのは、背面にカバーで覆われた開口部を持つ27インチiMacのみとなっています。iMac購入時にメモリを増やしておくことは可能ですが、自分で市販のメモリを増設する方が費用が安く、しかも本体を開けてしまうことで保証が無効になってしまうこともありません。AppleInsiderは、このメモリソケットのカバーを残すよう主張しています。

◆6:27インチiMacベースモデルのメモリを16GBに

https://gigazine.net/news/20180523-imac-2018-feature/