2018年第1四半期(1−3月)における中国のスマートフォン市場の成長は鈍化し、出荷台数が前年同期比で8%減、前期比では21%減となったことがわかりました。

買い替えサイクル長期化と在庫調整が原因
調査会社Counterpoint Technology Market Researchの調べによれば、2018年第1四半期の中国におけるスマートフォン出荷台数は、第1四半期としては過去最高の対前年比8%減となった模様です。

同社のリサーチディレクターであるジェームズ・ヤン氏はこの原因について、中国の消費者の買い替えサイクルが長くなったこと、また携帯ベンダーが人気のあるベゼルレスではないモデル、つまりベゼルのあるモデルを中心に在庫調整を行ない、2018年第1四半期に投入する新製品を絞ったことが影響していると分析しています。

同氏によれば、中国ではベゼルのないモデルが一般的になり、より多くのベンダーが1,000人民元(約1.7万円)以下のベゼルレスモデルを投入、中価格帯での差別化を図ろうとしているとのことです。
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大きく成長したAppleとXiaomi
ベンダー別ではHuaweiが21.6%のシェアで首位となり、OPPOとVivoがそれぞれ17.6%、15.5%で続いています。しかし上位5ブランドのなかで、対前年同期比で成長が目立つのは3位のAppleと4位のXiaomiです。Appleは32%増、Xiaomiは51%増を記録しています。

2018年第1四半期のAppleの伸びを支えたのはiPhone Xの商品力であり、CounterpointはiPhone Xの「根強い需要が継続している」としています。

またAppleの業績と今後について同社アソシエイトディレクターのタルン・パサク氏は、


Appleは中国において過去2年機種更新していない大勢のユーザーを抱えている。Appleは2015年第1四半期以降、前年同期比較で成長に転じており、旧機種ユーザーが機種変更をし始めていることを示唆している。この傾向は通年で続くであろう。Appleが例年のサイクルに従って次の四半期にプロモーションをかければ、買い替えは加速すると思われる。


と述べています。
2018年5月9日 02時54分
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