日本たばこ産業(2914)が1日発表した2018年1〜3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比1%減の1040億円だった。競合他社が先行する加熱式たばこの影響で、国内紙巻きたばこの販売が苦戦した。円高傾向は海外事業の重荷となった。

 売上高は2%増の5150億円だった。海外のたばこ事業でフィリピンやインドネシアでの買収効果で総販売数量が増加したことが寄与した。

 営業利益は1%減の1467億円だった。国内紙巻きたばこの販売数量は15%減少し、国内たばこ事業が減益となった。昨年国内で発売した加熱式たばこ「プルーム・テック」の販売が拡大したが、補いきれなかった。

 18年12月期通期の業績予想は据え置いた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/5/1 15:41
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL01HIL_R00C18A5000000/