Aviation Wire 2018年4月29日 12:55 JST
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ANAが19年3月に受領予定の787-10(ボーイング提供)
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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、ボーイング787-10型機の
初号機を2019年3月に受領する見通しだ。総2階建ての超大型機エアバスA380型機も、ほぼ同時期に
受領を計画している。

 ANAHDは、2015年3月に787-10を3機確定発注。国内の航空会社で787-10を導入するのは初めてで、
2019年度から2020年度にかけて、すべて国内線に導入する。

 787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。
全長は787-9と比べて5.5メートル長い68メートルで、設計と部品は787-9と95%共通している。
最終組立は、米サウスカロライナ州のチャールストン工場で行われている。

 メーカーの標準座席数は2クラス330席で、787-9の同290席より40席多い。ANAの787-9は2クラス395席
(プレミアムクラス18席と普通席377席)と、メーカー標準より105席多いことから、ANAが国内線に投入している
777-200/-200ER(全長63.7メートル、2クラス405席:プレミアム21席、普通席384席)に近いサイズとなる。

 ANAは3月末時点で、777-200/-200ERを21機保有。全機を国内線に投入している。2018年度は、
777-200を3機退役させる予定で、機齢が20年を超える機材から退役を進める。

 777-200のほか、2018年度は767-300を6機、737-500を7機、エアバスA320型機を4機の計20機を退役させる予定。
一方、787-10とA380を各1機ずつ、787-9を2機、A321neoを9機、A320neoを6機導入し、機材の若返りを進める。
A321neoは各席に個人用モニターや電源コンセントなど、ANAの国内線機材で今後導入を進めていく
装備を備えた機材だ。

 また、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)など傘下のLCCが運航する機材として、A320を4機受領する見通し。
ANAグループ全体で、25機を新たに導入することになる。