日本経済新聞 2018/4/25 6:09
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29811580V20C18A4000000/
配達員が車のトランクを開け、荷物を入れて、再び施錠する(アマゾン提供)
https://www.nikkei.com/content/pic/20180425/96958A9F889DE0EBEAE3E3E7EAE2E0E7E2E6E0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO2981165025042018000001-PB1-1.jpg

 【ニューヨーク=平野麻理子】米アマゾン・ドット・コムは24日、停車中の自家用車内に商品を配達する
サービスを全米37の都市で開始すると発表した。有料のプライム会員が対象で、システムに対応できる
一部のゼネラル・モーターズ(GM)車などに乗っていることが条件。昨年11月に開始した受け取り手が
不在でも自宅内に荷物を届けるサービスを車にも拡大する。

 米国では都市部のマンションを除き、不在時には荷物を玄関の外に置いていくのが普通だ。新サービスは
職場の駐車場や自宅に車を止めておけば、アマゾン上で購入した商品が車内に届く仕組みで、盗難や雨などで
荷物が傷むリスクをなくすことができる。

 「シボレー」や「キャデラック」などのゼネラル・モーターズ(GM)車とスウェーデンのボルボ・カーの
約700万台が現時点でサービスに対応しており、今後対応車は増える見通し。アマゾンのプライム会員は
専用のスマホアプリに自分の車を登録しておけば、配達員が一時的にカギを開けられるようになる。

 アマゾンは昨年、無人の家の中に荷物を置いていくサービス「アマゾン・キー」を一部都市で開始した。
今回も同様の技術を用いるが、自宅内への配達では必要だった専用の鍵とカメラを買う必要がない。