NECは23日、工場の設備の稼働状況を人工知能(AI)で監視し、機械の故障を予知する新しいソフトを発売すると発表した。企業がすでに稼働している設備にも簡単に導入できるため、既存工場の安全機能向上につながる。今後3年で100件の販売を目指す。

 新しいソフトは設備に設置した多数のセンサーから収集した大量の時系列データをAIが分析する。センサー間の不変的な関係性(インバリアント)を正常な稼働状態としてモデル化し、正常な稼働時と比べて数値に異常が出た場合に異常が発生した箇所や範囲を検知し、オペレーターに知らせる。

 製造業の工場や石油化学プラントなどに導入する。新しいソフトの価格は税別520万円からで、操作方法の問い合わせに応じるサポートサービスも別途200万円から提供する。

 工場の安全性向上のため、あらゆるものがネットにつながる「IoT」技術を取り入れる動きは増えている。センサーや分析ソフトは新たに稼働する工場には導入しやすかったが、NECは既存工場にも追加で入れられるようにした。

(スレ立て依頼から)
2018/4/23 13:39
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29715320T20C18A4X20000/