日本経済新聞 2018/4/17 13:07
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29469520X10C18A4HE6A00/

日本KFCは第3のチキンでテコ入れする(17日、都内で)
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 日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は17日、アジアで人気の新商品
「ホット&スパイシーチキン」を19日に発売すると発表した。日本で販売する骨付きチキンで3種類目となる。
売上高や客数が振るわない中で第3のチキンでテコ入れする。

 新商品はトウガラシの辛さに、クミンやオレガノなどのスパイスやハーブで味付けし、さくさくした食感が特徴。
チキン2個とカーネリングポテトSがセットになって710円。伝統の味である「オリジナルチキン」と
夏場の定番となっている「レッドホットチキン」に次ぐ第3のチキンとして確立を目指す。

 すでにインドネシアやマレーシア、シンガポールなどアジアの7つの国・地域で販売しており人気という。
それをいかし「世界が認めた」とPRして関心を高める。

 「暑くなる季節に食欲をそそる辛さ」(マーケティング部の民谷信之課長)を売りにし、ビールなど
アルコール類との相性の良さも訴求する。他のチキンとの食べ比べセットを用意、認知度を高める。

 足元でKFCは苦戦している。日本全国に店舗は1153店あり、2017年度の全店1店当たり平均売上高は
16年度比1.7%減だった。来店頻度を高めたり新規ファンを開拓したりすることが、第3のチキンが担う役割となる。