絶対に強い。

Intel(インテル)のデスクトップ向け最強プロセッサといえば、2017年夏に発表された最大18コア/32スレッドを実装した「Core i9」でしょう。しかしIntelの野望はそれにとどまらず、なんとラップトップ向けとしても「Core i9-8950HK」を発表してしまったのです。

Core i9-8950HKは、i9シリーズとしては初となるCoffee Lakeプラットフォームのプロセッサで、以前の「Skylake-X」「Kaby Lake-X」ベースのCore i9プロセッサとは世代が異なります。またプロセッサの小売価格は800ドルから1400ドル(約8万5000円〜15万円)で、対応マザーボードは安くても300ドル(約3万2000円)と、メモリやストレージ、グラフィックスカード、ケースなどを同時購入すれば1500ドル〜2000ドルの出費が必要になる模様(ラップトップを自作するかどうかは別として)。

今すでに発売されているデスクトップ版のCore i9の性能はすばらしく、次に強力なCore i7プロセッサの2倍のコアを搭載しています。一方ラップトップ版のCore i9-8950HKはラップトップ向けの「Core i7-8750H」と同コア数(6コア)で、スペック差は際立つというほどでもなさそうです。

ただしCore i9-8950HKの最高クロックは2.9GHz、Turbo Boost動作時は4.8GHzと、Core i7-8750Hの2.2/4.2GHzから大幅に向上しています。最高クロック性能の差は他のCore i9プロセッサとCore i7プロセッサの差には見劣りしますが、Core i9-8950HKは公式にオーバークロックが可能なのが最大の違いでしょう(排熱性能には左右されますが)。

さらにIntelによれば、Core i9-8950HKは同一消費電力時の全体パフォーマンスで第7世代のCore i7よりも29%高速とのこと。また、ゲーム中は秒間フレームレートが41%向上し、4K動画のレンダリングも59%高速だとされています。このプロセッサはAlienwareやMSI、Acerが販売する4000ドル超の最強ゲーミングラップトップに搭載されることになるでしょうが、6コアのCore i7プロセッサと名前を区別するほどの差があるのかどうかは、今後明らかになることでしょう。

なお、Hシリーズプロセッサは今月中にもラップトップに搭載され、出荷される予定ですよ。

https://www.gizmodo.jp/2018/04/core-i9-for-laptop.html