経営再建中の「東芝」で2日、2年ぶりに入社式が行われ、およそ220人の新入社員が会社立て直しの一員に加わりました。
東芝は去年、新卒者の採用を一部の技能職などに限っていましたが、ことしは事務職を含めて採用を再開し、2日、およそ220人を新入社員に迎えました。

2年ぶりの入社式では、1日付けで会長に就任した三井住友銀行の元副頭取の車谷暢昭新会長が「東芝は不正会計をはじめ3年にわたり困難な状況に直面しましたが、新しいスタートラインに立ちました。危機とも言われた中で東芝を選んでくれた皆さんは真の仲間。東芝の輝ける未来のためにともに歩んでいこう」と激励しました。

これに対して新入社員を代表してマレーシア出身のサフワン・サユティさんが「東芝グループで働くことは大きな誇り、大きな喜びです。この気持ちを決して忘れず社会の発展のために最大限力を尽くしていきたい」と応じました。

東芝は、家電や医療事業などを相次いで売却し、今後、インフラ事業などを柱に経営の立て直しを図ろうとしていますが、再建に道筋をつけられるかどうかが大きな課題です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180402/k10011388001000.html