【シリコンバレー=中西豊紀】米フェイスブックは29日、11月の米中間選挙をにらみ偽ニュースの新対策を発表した。事実かどうかを調べる対象にページのリンクだけでなく写真や動画も加えた。同社を巡っては偽ニュースを通じてロシアの選挙介入を許したとの批判が高まっており、次の選挙を前に再発防止への意欲を示したかたちだ。

このほか機械学習の技術を使い、ユーザーによる通報を待たずに偽のアカウントを見極める取り組みを説明。夏までには選挙にからんだ広告について、いくらのお金が支払われたのか、どういったユーザー向けに掲載されたのかなどを保存データとして公開する。

同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は4月にロシア疑惑や外部企業による不正な情報取得について議会で証言する見通し。今週に入りプライバシー保護の強化を含め、問題視されているサービスの改善策を連日のように発表している。
2018/3/30 8:11
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28778020Q8A330C1000000/