世界知的所有権機関(WIPO)は21日、世界の企業などによる2017年の国際特許登録の出願件数を発表した。国別で中国が前年比13.4%増の4万8882件で、日本の4万8208件を抜いて2位に浮上した。首位は米国の5万6624件だった。

中国は近年、出願件数の増加が続いており、WIPOは「3年以内に米を追い越すとみられる」と分析した。日本も前年比6.6%と伸ばしたが、僅差で3位となった。WIPOのガリー事務局長は「東アジアで世界の出願件数の約半数を占める。技術革新分野は地理上で大きな移動が起きている」と指摘した。

世界全体の出願件数は4.5%増の24万3500件だった。

企業別でも、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)が1、2位を占めた。3位は米半導体大手インテル。日本では4位に三菱電機、9位にソニーが入った。(共同)
2018.3.21 20:14
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/180321/cpd1803212014007-n1.htm