東京税関が19日まとめた成田空港の貿易統計によると、2月の輸入額は1兆284億円と前年同月に比べて11.7%増加した。12カ月連続で前年を上回り、2月単月として過去最大となった。スマートフォン(スマホ)の輸入が引き続き堅調なほか、医薬品や原動機も伸びている。

 主要品目の輸入額をみると、スマホを中心とした通信機は1373億円と前年同月に比べて22.3%増えた。タブレット端末を含む電算機類も14.8%伸びており、デジタル機器の輸入は好調を維持している。

 国・地域別の輸入額をみると、最大の相手国である中国は2366億円と前年同月に比べて22.1%増加。デジタル機器のほか、衣料品やバッグ類、時計などの輸入も伸びた。

 2月の輸出額は8906億円と前年同月に比べて2.4%減少した。前年実績を下回ったのは19カ月ぶり。輸出拡大が続いてきた半導体製造装置や科学光学機器の増加ペースが一服し、全体額を押し下げた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28326900Z10C18A3L71000/