個人が保有する預金や株式などの金融資産は、株価が上昇傾向にあったことなどから、去年末の時点で1880兆円余りに増加し、過去最高を更新したことが、日銀のまとめでわかりました。

日銀は、個人や企業などの金融資産や負債の推移を3か月ごとに「資金循環統計」としてまとめています。

それによりますと、去年12月末の時点で個人が保有する預金や株式、投資信託などの金融資産の残高は合わせて1880兆2865億円となりました。これは前の年の同じ時期に比べて3.9%増加し、これまで最高だった去年9月末を上回って、過去最高を更新しました。

資産の内訳をみますと、「現金・預金」は2.5%増えておよそ961兆円と、金融資産全体の51.1%を占めています。
ついで、この時期は株価の上昇傾向が続いたことから、「株式など」は17.3%増えておよそ211兆円、「投資信託」は13.1%増えておよそ109兆円となっています。

この統計では、日本国債の保有者別の残高もまとめられていて、金融緩和策の一環として大量に国債を買い入れている日銀の保有残高は449兆円と、前の年の同じ時期より6.8%増加しました。
全体に占める保有比率も41.1%に上り、残高、保有比率ともに過去最高を更新しました。

一方、海外の投資家の保有残高は6.6%増えておよそ122兆円、保有比率は全体の11.2%を占め、こちらも残高、保有比率ともに過去最高を更新しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180319/k10011370711000.html