QUICKが15日発表した3月の企業短期経済観測調査(QUICK短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)で製造業がプラス35と、前月から4ポイント悪化した。3カ月後の先行き見通しはプラス37と前月から2ポイント改善した。

 業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を答えた割合を引いて算出する。製造業のうち素材業種が1ポイント悪化のプラス29、加工業種が5ポイント悪化のプラス40だった。

 前年と比べた消費者物価指数(CPI)上昇率の見通しは、加重平均で「1年後」が0.9%、「2年後以降」は1.1%とそれぞれ前月から0.1%低下した。

 QUICK短観は上場企業を対象に毎月実施している。今回の回答期間は3月1〜12日で、382社(金融機関含む)が回答した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2018/3/15 8:36
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL14HCP_U8A310C1000000/