https://i.gzn.jp/img/2018/03/09/apple-next-gen-lightning-connector/00_m.png
Appleはアメリカ特許商標庁に、iPhoneやiPadなどのApple製品を充電したり同期したりするために使われるLightningコネクタに「防水処理を施すための特許」を出願していることが明らかになりました。

iPhone 7で初めてiPhoneに備わった防沫・耐水性能により、ちょっとやそっとの濡れでは故障しなくなったiPhoneですが、充電中や他のアクセサリーと物理的に繋がっている状態で水中に落としてしまうと、Lightningコネクタ自体が濡れてしまいショートしてしまう可能性があります。また、水に落ちなくてもコネクタ部分が湿気でやられてしまう可能性も十分あります。

しかし、2018年3月8日に特許商標庁はAppleが提出したLightningコネクタの防水処理に関する特許出願を公開しています。この特許によると、Appleは2つの方法でLightningケーブルおよびコネクタに防水処理を施すことを計画しているようです。

ひとつ目のアイデアは以下の画像通り。コネクタ部分は変形可能な柔軟な素材で覆われており、先端に向かうにつれて細くなっています。このコネクタをiPhoneなどの端子に挿入すると、柔軟な素材が端子とコネクタの間にできる「すき間」を埋めるように変形してくれるので、端末にLightningコネクタを挿している間は端子部分から水などが侵入する心配はなくなるというわけです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/09/apple-next-gen-lightning-connector/s01_m.png

もうひとつのアイデアは、Lightningケーブルなどが接続されている際の端子部分に「真空密閉状態を作れるようにする」というもの。これにはコネクタ内部にジェネレーターとピストンを搭載することで、振動を発生させて端子部分で真空状態を形成できるようにするものだそうです。なお、この真空状態を形成するための「ジェネレーターとピストン」は、iPhoneやiPadなどのLightning端子部分に内蔵するのではなく、Lightningケーブルなどの「コネクタを備える側」に搭載する予定とのこと。また、この真空状態を形成できるアクセサリーを使用する場合、ユーザーはiPhoneなどのインターフェース上から真空状態をアクティブにしたり解除したりすることが可能とも記されています。

なお、この特許出願が提出されたのは2016年の9月であり、AppleがiPhone 7を発売したばかりの頃です。Appleはこれまでにも数多くの特許を出願しており、それらの中にはApple製品に採用されたものもあれば採用されなかったものもあるため、「防水処理された端子」の特許が実際のApple製品に反映されるかどうかは記事作成時点では不明です。
https://gigazine.net/news/20180309-apple-next-gen-lightning-connector/