日本企業を再建した外国人経営者の中で、鴻海ホンハイグループのナンバー2から転じた戴正呉たいせいご社長は異色の存在だ。

2016年8月の就任後、大阪市内の社員向け単身寮に住んでいる。2部屋分を1部屋にするなど特別に改装したが、朝食は他の社員に交じって同じ食堂でとる。

役員報酬も「会社が赤字なのに受け取るのはおかしい」とゼロにした。「信賞必罰」「有言実行」を掲げ、成果重視の人事制度を導入した。

過去にも日本駐在の経験があり、日本語は堪能。後任については「シャープの経営を日本人に返したい」と繰り返しており、適任者を育成することが最大の課題となる。
2018年03月08日 22時52分
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180308-OYT1T50104.html