内閣府は28日までに、青少年のインターネット利用環境に関する2017年度の実態調査結果を発表した。平日1日当たりの平均利用時間は中学生で16年度より10分増えて約2時間29分。小学生は4分延びて約1時間37分となり、高校生も7分増加の約3時間34分だった。全体では5分増の約2時間39分だった。

スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などの利用時間を合計した。2時間以上利用する割合は小学生33.4%、中学生56.7%。高校生では74.2%に達した。

スマホでネットを利用している人の割合は56.4%で16年度より3.0ポイント増加した。複数回答でスマホの使い方を尋ねたところ、無料対話アプリLINE(ライン)などによる「コミュニケーション」が最多の83.9%。動画視聴(78.8%)、ゲーム(72.1%)が続いた。

スマホを使う青少年の保護者の取り組みを聞いたところ、84.4%が閲覧制限(フィルタリング)などでネット利用を管理していると答えた。

調査は17年11〜12月に10〜17歳の青少年と、同居する保護者のそれぞれ5千人を対象に実施。回答率は青少年65.8%、保護者69.4%だった。調査は09年度に開始し、今回が9回目。〔共同〕
2018/2/28 9:27
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27487220Y8A220C1CR0000/