イーロン・マスク氏率いる米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)の低軌道衛星打ち上げ計画が、米当局の承認獲得に向けて前進した。宇宙からのブロードバンドサービス提供を目指す事業者がもう1社増えることになる。

米連邦通信委員会(FCC)のパイ委員長は14日、通信衛星技術を用いて米国および全世界でブロードバンドサービスを提供するスペースXの計画を承認するよう勧告した。次は他の4人のFCC委員がこれを検討することになる。FCCはこれまでに、ワンウェブとスペース・ノルウェー、テレサット・カナダがそれぞれ提出した同様の申請を承認済み。

パイ委員長は電子メールで配布した資料で、「米国のデジタルデバイド(情報格差)を埋めるには革新的な技術が必要だ」とコメントした。

スペースXのジョン・テーラー広報担当は直ちにはコメントせず、同社計画の詳細を提供することも控えた。ただ、FCCは昨年、高度1110−1325キロメートルの地球周回軌道への衛星4425基の投入と運営で同社が承認を求めたことを明らかにしていた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-15/P45YEG6JIJUO01