日本郵便は23日、年賀はがきの料金を2019年用から現行の52円から62円に値上げし、通常料金と同じにすると発表した。「2種類の価格がありわかりにくい」との消費者の批判に対応する。

 同日、総務省に料金改定を届け出た。値上げにより販売枚数は3億5000万枚減るものの、販売減を踏まえても20億円の増収効果があると試算している。

 日本郵便は17年6月に通常料金を引き上げた一方、年賀は据え置いた。それでも年賀の販売減に歯止めがかからなかった。18年用年賀は52円で販売したが、1月8日以降に差し出す場合、10円分の切手を追加で貼る必要があった。周知活動に4億円のコストがかかったうえ、利用者からわかりにくいとの意見がコールセンターに相次いでいた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27320820T20C18A2EA4000/