去年1年間の家庭の消費支出は、前の年を0.3%下回り、4年連続の前年割れとなりましたが、携帯電話料金や海外旅行などサービスへの支出は、4年ぶりに増加に転じました。

総務省の家計調査によりますと、去年1年間の消費支出は、1人暮らしを除いた1世帯当たりの1か月の平均で28万3027円でした。

物価の変動を除いた実質で見ますと、前の年を0.3%下回り、4年連続の前年割れとなりました。

これは、サケやイカなどの価格が高騰し、魚介類が買い控えられ、食料への支出が減ったことなどが要因です。

ただ、消費支出のうち、サービスへの支出を見ますと、1か月の平均で10万8977円と前の年を0.3%上回って、4年ぶりに増加に転じました。

これは、携帯電話の料金や海外へのパック旅行の支出が伸びたことに加えて、レンタカーやカーシェアリング、それに洋服のレンタルといった商品をモノとして購入せず、必要な時だけ利用できるサービスへの支出が増えているためです。

個人消費の動向について、総務省は「年間を通しての消費支出は減少したが、去年の後半からプラスに転じていて、全体として消費は持ち直している」と話しています。

2月18日 4時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180218/k10011333731000.html