調査会社のIDCジャパン(東京・千代田)は14日、2017年の日本の携帯電話・スマートフォン(スマホ)市場の調査結果を発表した。出荷台数は前年比4.6%増の3409万台で、2年連続のプラス。スマホへの需要移行が進み、従来型携帯電話の縮小が鮮明となった。

 出荷台数の98.1%をスマホが占めた。メーカー別のシェアをみると、米アップルが46.6%で首位。16年と同じく5割近いシェアを堅持した。2位以降はソニー(13.4%)、シャープ(9.8%)、京セラ(8.9%)、富士通(8.0%)と続いた。

 アップルが新製品を出荷した10〜12月は、市場全体も前年同期比13.6%増と大きく伸びた。日本ではiPhoneの人気が根強いものの、IDCジャパンは「アンドロイド端末は外資メーカーの存在感が高まり、活性化している」と指摘している。
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