https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180129/k10011306961000.html
1月29日 17時11分

群馬県の草津白根山の噴火後、草津温泉では旅館やホテルの宿泊予約がおよそ5500件キャンセルされ、損失は3億円近くに上ることが旅館協同組合の調査でわかりました。組合では、温泉街は噴火口から離れた場所にあるとして、引き続き安全性のPRに努めることにしています。

草津白根山の噴火のあと、地元の草津温泉旅館協同組合は、加盟する100余りの旅館やホテルを対象に、宿泊予約のキャンセルがどの程度あったかアンケート調査を行いました。

その結果、噴火が発生した今月23日から26日までの3日間で、団体と個人で合わせておよそ5500件、2万人分余りの宿泊予約のキャンセルがあったことがわかりました。組合では、キャンセルによる損失は3億円近くに上ると試算しています。

ただ、件数の推移を見てみると噴火した日から翌日の24日にかけては1日で3900件余りに上ったのに対し、24日から26日は2日間で合わせて1500件余りに減っています。

草津温泉旅館協同組合の黒岩裕喜男理事長は「草津温泉は安全だと情報発信を続けた効果が出てきたと思う。引き続き、山の状況の変化を見ながら安全性をPRしていきたい」と話しています。