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2017年12月30日14時12分
 所得税の配偶者控除を適用される配偶者(主に妻)の年収上限が来年1月に引き上げられる。満額(38万円)の控除を受けられる年収要件は103万円以下から150万円以下に拡大。税負担の増加を避けるため就業時間を抑えてきた女性が、より多く働けるよう支援する。パートで働く妻がいる世帯の一部は減税になると期待される。

 現在の配偶者控除は、配偶者の年収が103万円以下の場合、世帯主(主に夫)の年収から38万円を差し引き、課税対象所得を少なくすることで税負担を軽くする仕組み。年収103万円を超えると控除額は徐々に減り、141万円で打ち切られる。

 1月からは満額の控除を受けられる年収要件が150万円以下に拡大。控除が打ち切りとなる上限額も201万円超に引き上げられる。世帯主が給与所得者の場合は18年分の年末調整、自営業者などの場合は同年分の確定申告からそれぞれ手続きする。

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