16日午前10時56分ごろJR京浜東北線の鶴見―川崎間で架線が切断するトラブルが発生した。大宮―大船間の上下線で運転を中止。並走する横須賀線は東京―久里浜、東海道線も東京―熱海間で一時運転を見合わせた。

 JR東日本は発生から約1時間半後の午後0時30分ごろから、乗客約2400人を電車から降ろして近くの駅へ誘導した。止まった車内にいた男性の乗客2人が体調不良を訴えたという。

 東海道線は同3時30分ごろ、横須賀線は同4時50分ごろに運転を再開。京浜東北線が全線復旧したのはトラブル発生から約7時間後の同5時40分ごろだった。

 JR東によると、断線したのは京浜東北線の横浜市鶴見区の鶴見川橋梁上にある上り線の架線。近くを走行中だった電車3本が断線の影響で立ち往生した。

 京浜東北線の上り線を走行していた車両の運転士が異常な音を聞き、緊急停止。付近を確認したところ、切れた架線が垂れ下がり、車両のパンタグラフが複数壊れていた。

 京浜東北線と横須賀線、東海道線の3路線で92本が運休、214本で遅れが生じ、約22万人の乗客に影響が出た。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24737690W7A211C1CC1000/