企業が長年積み上げたもうけの累積額である「利益剰余金」が膨らんでいる。9月末時点で利益剰余金が過去最高を更新した上場企業(金融機関などを除く)は56%に達した。好業績で累積した剰余金を成長投資にまわさず、現預金のまま眠らせる企業も目立つ。ため込んだ資金を放出するよう求める声が強まる可能性もある。

 日本経済新聞社が上場企業約3500社を半期ごとに集計した。利益剰余金は、毎年の利益から配当などを除い…
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23917160W7A121C1MM8000/