東京証券取引所は、宅配大手の佐川急便を運営するSGホールディングスの株式を来月上場させると発表しました。上場時に想定される時価総額は5000億円余りと、ことし最大の上場となる見通しです。
発表によりますと、東京証券取引所は、佐川急便を運営するSGホールディングスの株式の上場を6日に承認し、来月13日に株式が売り出されることになりました。
上場時に想定される時価総額は5000億円余りで、ことし最大の上場となる見通しです。

SGホールディングスは、ことし3月期の売り上げが9303億円で、昨年度1年間の宅配便の配達個数は12億個余りと、ヤマト運輸に次ぐ業界2位となっています。

会社では、株式上場で得た資金を、トラック運転手などの人手不足の対策につながる効率化の投資に充てたり、アジアなど海外の企業買収に充てたりして事業の拡大につなげる狙いがあると見られます。

佐川急便では、運転手が駐車違反で検挙された際、知り合いなどに身代わり出頭させていた事件も起きており、株式の上場を通じて経営の透明性を高め、法令順守を徹底できるかが問われることになります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171106/k10011213121000.html