ルネサスエレクトロニクスは2日、2017年12月期の連結純利益が710億円になりそうだと発表した。16年度から決算期を3月から12月に変更したため単純比較はできないが、前年の同じ期間と比べて30%増える見通し。これまで通期予想を公表していなかった。

 売上高は同21%増の7710億円、営業利益は1%増の710億円になると見込む。米半導体メーカーのインターシルの買収効果に加え、前年の熊本地震の被災で売り上げが落ち込んだ影響が剥落。自動車のエンジンや車体などを制御する半導体などがけん引し、17年1〜9月期は半導体の売上高が前年の同期間と比べて2割、7〜9月では3割近い増収だった。

 併せて公表した17年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年の同期間と比べて96%増の582億円、売上高は同21%増の5700億円だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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